2024年度第2回公開シンポジウムについて
日本教育心理学会では,教育心理学に関する研究の振興と研究成果の社会への還元を目的に,公開シンポジウムを開催しています。
以下,2024年度第2回の公開シンポジウムのご案内です。どなたでもご覧いただけますので,どうぞお申込みください。
テーマ |
生成AIの教育利用を教育心理学から考える |
配信期間 |
2024年7月30日より11月30日までオンデマンド配信 |
視聴申込み | |
企画 |
日本教育心理学会 研究委員会 |
司会 |
山田剛史(横浜市立大学) |
企画趣旨説明 |
楠見 孝(京都大学) |
話題提供 |
生成AIの社会的影響と教育美馬のゆり(公立はこだて未来大学) 小・中・高における生成AIの利活用をどう考えるか堀田龍也(東京学芸大学) 生成AIの実装開発の事例から見える学校・大学教育の可能性と課題
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指定討論 |
楠見 孝(京都大学) |
企画趣旨
ChatGPTなどの生成AIの教育利用について,文部科学省や各大学ではガイドラインが作成され,一部で利用が進んでいます。こうした時期に,生成AIの教育利用が学習者に及ぼす影響を教育心理学的に検討することは,教育心理学の研究および教育実践において意義が大きいと考えます。
本シンポジウムでは,4名の話題提供者から,生成AIの社会的影響とAIリテラシー育成の重要性,小学校から大学までの教育現場での生成AI活用の実践事例の検討,さらに,生成AIの教育利用において議論すべき点について問題提起を行いました。そして,2名の指定討論者とともに,「生成AIの教育利用」が学習者や教師の記号接地による「生きた知識」を損なわないか,「生成AIの教育利用」に向けて,教育心理学者にしかできないことや教育心理学に期待することは何かなどについて議論を行いました。本シンポジウムの視聴が,「生成AIの教育利用」について教育心理学から考えるきっかけになればと願っています。