2024年度第1回公開シンポジウムについて
日本教育心理学会では,教育心理学に関する研究の振興と研究成果の社会への還元を目的に,公開シンポジウムを開催しています。
2024年度の公開シンポジウムは以下の要領で開催します。
テーマ |
「思考力・判断力・表現力」を捉える教育心理学の視点 |
開催日・方法 |
2024年4月15日よりオンデマンド配信 |
視聴申込み | |
企画 |
日本教育心理学会 研究委員会 |
企画趣旨説明 |
進藤聡彦(放送大学) |
話題提供 |
批判的思考力の育成楠見 孝(京都大学) 「知識操作」と思考力工藤与志文(東北大学) 思考力の評価を考える
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指定討論 |
小林一人(国立教育政策研究所) |
企画趣旨
現行の学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」は,「知識・技能」,「学びに向かう力,人間性等」とともに育成すべき資質・能力の3つの柱の1つになっています。これに対応して「思考・判断・表現」は評価の観点の1つにもなっています。しかし,学校現場からは「思考力・判断力・表現力」とは具体的にはどんな能力なのか,この3つはどう関連しているのか,さらにはこれら3つの能力はどう育成していったらいいのか判然としないといった声も聞かれます。また,「思考・判断・表現」をどう評価すべきなのかについて学校現場の戸惑いの声を聞くこともあります。本シンポジウムでは「思考力・判断力・表現力」のうち,主に「思考力」に焦点を当てて,「思考力」の育成の方法や「思考力」を評価する上での課題について教育心理学の視点から検討します。本シンポジウムの視聴が「思考力・判断力・表現力」の育成や評価の問題について考える一助になればと願っています。