2016年10月9日(日)にハラスメント防止委員会企画シンポジウムを開催しました。
ハラスメント防止委員会企画シンポジウム
パワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントなどの種々のハラスメントを防止することを通して,日本教育心理学会に関わる全ての人の基本的人権や尊厳を守り,各自が安心して快適に学会活動や職務に従事できることを目指します。その取り組みの一環として,今年も,以下のシンポジウムを開催しました。
テーマ | 第6回 ハラスメント防止委員会企画シンポジウム いま大学で何が起こっているか―ハラスメントの起きる可能性を知る― |
日 時 | 2016年10月9日(日)13時30分~15時30分 |
場 所 | かがわ国際会議場(タワー棟6階) |
企 画 | 日本教育心理学会 ハラスメント防止委員会 |
司 会 | 大塚雄作(大学入試センター) |
話題提供 | 内田伸子(十文字学園女子大学) 大学の弱者<特任教員や大学院生>への白い暴力 高橋知音(信州大学) 障害のある学生への支援とハラスメント |
指定討論 | 金子雅臣(職場のハラスメント研究所) |
参加無料 | どなたでも参加できます。 |
◆講演のチラシは画像をクリックしてダウンロードしてください
表面 〔pdf〕 裏面 〔pdf〕
◆参加方法
このシンポジウムは,日本教育心理学会第58回総会時に開催します。会員でない方も無料で参加いただけます。
◆企画主旨
2011年の日本教育心理学会総会より毎年企画されてきた,ハラスメント防止委員会企画講演会も6回目を迎えることになる。その積み重ねの中で,ハラスメントは往々にして加害者がそれを意識しないまま進行してしまうということが,一つの課題として浮き彫りにされてきた。そこで,今回は,大学の中で,ハラスメントに関わって,どういう状況がそれに陥りやすいのか,そして,そのような状況にどう関わっていったらよいのかということに焦点を絞って議論してみることにしたい。
まず,内田伸子氏より,大学の執行部の経験の中で,実際に起こったいくつかのハラスメントの事例を踏まえて,どのような状況に問題が生じやすいのか,それらを起こさないために,どのような教育環境,研究環境を作っていくことが望まれるのかということについて話題提供をしていただく。
また,今年度は,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」が4月より施行されており,公的な機関として,どの大学もそれに対応する責務を負わねばならなくなっているが,存外,障害者の範囲なども認識しないまま,ハラスメント的な状況に陥ってしまっていることも少なくないと思われる。この点に関して,どのように対応していくことが望まれるのかについて,高橋知音氏より話題提供をしていただく。
それらを総括する形で,ハラスメント防止委員会の専門委員をお願いしている金子雅臣氏より,指定討論をいただき,質疑応答,意見交換の場を持つこととしたい。